子供向けのオンライン英会話スクールでどのような教材が使われているか、カリキュラムがどのようになっているかはスクールを決める条件の中で重要な要素の一つです。
子供にオンライン英会話を習わせる際は、いろいろなスクールを候補に挙げておいて、それぞれの教材、カリキュラムをしっかりと確認してから、子供に最も合うオンライン英会話スクールを選ぶようにしましょう。
この記事ではオンライン英会話のスクールでよく使用されている教材、Let’s Goシリーズや学研系列の2社が取り扱っている子供向けの教材について解説していきます。
子供向けのオンライン英会話
グローバル化が進む世の中で適応できるように、小学3年生から英語教育が始められるようになり、子供の英語学習が注目されています。小学低学年や早いケースは幼児期から、子供に英語を習わせたいというご家庭も増えているのです。
英語学習の中でも、脚光を浴びて人気が上昇しているのが、オンライン英会話スクールです。子供向けのオンライン英会話スクールも近年増加してたくさんあり、どのスクールに入会すると良いのか迷うという人は多いでしょう。
子供向けオンライン英会話スクールのカリキュラムや教材の分類
子供向けのオンライン英会話スクールのカリキュラムは、大きく分けると2つのタイプに分類することができます。
一つ目は、生徒である子供の英語力によってレベル分けをして、レベルに合った教材を使用してレッスンを行っていくタイプのカリキュラムです。
二つ目は、コース分けされた教材が用意されていて、好きなコースを選んでレッスンを受けることができるタイプのカリキュラムです。
子供向けオンライン英会話でレベル分けによって教材が決まるタイプ
レベル分けによって教材が決まるタイプのカリキュラムは、リップルキッズパーク(ripple kidspark)やハッチリンクジュニア(HATCHLINK jr.)が代表的です。
オリジナルの教材と市販の教材の併用や、希望に応じて選択できるケースがあり、レベルテストの判定結果で教材のレベルも決まります。初心者の子供はアルファベットの基礎からステップアップをしていくケースが多いので、スタート時のレベルを気にする必要はありません。
リップルキッズパークやハッチリンクジュニアの市販教材はLet’s Goシリーズ、世界的に人気
リップルキッズパークやハッチリンクジュニアなどで推奨している市販の教材として、「Let’s Goシリーズ」があります。
Let’s Goシリーズは、名門大学である英国のオックスフォード大学出版局が出している子供向け英語学習教材で、幼児から中学生までの英語学習にとても優れているテキストです。世界的に多くの子供たちが使用しているロングセラー教材で人気があります。
Let’s Goシリーズは、非英語圏の子供たちも英語でのコミュニケーションを習得できるように考えて誕生しました。日本を始め、普段の生活で英語を使用していない国にもステップを踏んで、英語を習得しやすいように適した内容になっています。
リップルキッズパークの教材について
リップルキッズパークの通常コースでは、体験レッスンでレベル判定をおこない、9段階のレベルに応じた内容のレッスンから始まります。基本的に市販教材のテキストをメインとして使用し、オリジナルの教材はサブとしての利用です。
リップルキッズパークでは市販教材の使用がメイン
リップルキッズパークの通常コースでは、別途市販教材を購入いただきレッスンを進めていきます。
リップルキッズパークでは無料体験レッスンの際に9段階のレベル判定を行った上で、使用教材を決めているのですが、レベル1からレベル4までに該当する生徒さんは、上述の通りオックスフォード大学出版局のlet’s Goシリーズを採用しています。
Let’s Goシリーズはお子さまの英会話入門に最適なテキストで、子供英語学習の定番とも言われるロングセラー教材です。文字が少なく、親しみやすいキャラクターが登場することから、お子さんが楽しんで学ぶことができるでしょう。
またレベル5以降の方に関しては、Side by sideやInternational Englishなどレベル的には大人も使える、世界的に有名な英文の教材を使っています。
リップルキッズパークのオリジナル教材について
リップルキッズパークでは、上記のテキスト以外にインプットとアウトプットをバランスよく学んでほしいという考えから、オリジナルテキストを無料で提供しています。
例えば、題材となる絵や写真を確認し、関連する問いに返答していく形式の教材である「Pictures」は事実を正しくアウトプットする訓練になりますし、題材となる文章を確認し、関連する問いに返答していく形式の教材である「Reading Comprehension」はリーディングの訓練になります。
その他にも自分の意見を述べる練習になる「Discussion Topics」や先生とロールプレイの練習をする「Situation Dialogues」というものがあります。
ただ、これらが少し難しそうと感じるお子さんには、「リップル英検コース」がおすすめです。こちらは一般的な英検とは完全に別物で、英語初心者のお子さんを対象とした、リップルキッズパークオリジナルのコースです。
こちらならオリジナル教材のみを使用するので、市販教材の購入は不要になります。
ハッチリンクジュニアの教材について
ハッチリンクジュニアは、8段階にレベル分けを行い、レベルに合ったオリジナルの教材を基本的に使用します。市販の教材を使いたいと希望する場合には、推奨の市販教材を中心に対応してもらうことも可能です。
子供の英語力についてレベル判定を行った後、レベルに合ったオリジナル教材や市販教材のlet’s goシリーズなどを使ってレッスンを行うため、カリキュラムに沿って基礎を身につける段階の子供におすすめと言えるでしょう。
ハッチリンクジュニアではオリジナル教材をメインに使用
ハッチリンクジュニアではオリジナル教材をメインにレッスンを進めていきます。オリジナル教材はレッスン中PDFファイルにて配布、またはスカイプの画面上に講師から共有いたします。なので、高価な英語教材を購入しなくてもオンライン英会話レッスンに参加することができます。
また、ハッチリンクジュニアでは無料トライアルレッスンのときに8段階でのレベル分けを実施しています。なので、お子さんに合った適切な教材を使ったレッスンを受けることができます。
英語にはじめて触れるというお子さんにはABCを教えるところからスタートし、フラッシュカードを使用したり、英語のゲームをしたり、歌を歌ったりと、お子さんがレッスンに飽きないような工夫をしています。
現在、ハッチリンクジュニアを受講される約半数のお子さんがABCからのスタートになりますので、まずはお子さんが英語が楽しいと感じてもらうことを目標に頑張っていきましょう。
レッスン後には講師の方から必ず宿題が出されますので、予習・復習を積極的に行うことで早く英会話習得することができますよ。
慣れてきたら、段々と語彙力を伸ばしたり、会話にもチャレンジするレッスン内容へとシフトしていきます。
ハッチリンクジュニアでは市販の教材も利用可
ハッチリンクジュニアでは希望があれば、世界的に人気の子供英語教材であるlet’s Goシリーズ、児童英語教育を知り尽くした日本人により作られたWe Canシリーズ、文法を中心に楽しく学べるUp&Away、会話・リーディング・ライティング・リスニングをバランスよく習得できるSide by Side、フォニックスという英語をどう読むか、発音するかを学ぶのに適しているlet’s Go Phonicsなどのテキストが利用可能です。
また、その他市販教材を使用した英検対策も可能ですので、ぜひご利用ください。
ただその場合には、事前にリクエストページより申告することが必要になりますので、忘れないようにしましょう。
市販教材は手元に届いてからレッスンが可能になりますので、書店やAmazonなどの通販サイトで購入してからレッスンの予約をしてくださいね。
子供向けオンライン英会話で好きなコースを選んで教材が決まるタイプ
好きなコースを選んでコース分けされた教材で学ぶタイプのカリキュラムは、クラウティやkiminiなどが代表的です。
クラウティやkiminiはともに学研グループが提供しているオンライン英会話スクールで、クラウティは家族でアカウントを共有して家族で学べる特徴があります。キッズコースから高校生や大人向けのレベル4まであり、たくさんのコースのテキストが、学研の監修でラインナップされています。
Kiminiは、目的や英語レベルに応じた多くのコースがあります。対象は小学3年生以上が目安ですが、基本的に年齢制限なしで実力に応じたコースを選択できます。小学生コースや総合英語、英検対策、フリートークなど豊富なコースが魅力です。
自由にコースを選ぶことができるので、英語力の基礎がある程度身についた子供向けと言えるでしょう。
学研グループが運営する2つのオンライン英会話
教育サービスで有名な学研グループが運営しているオンライン英会話は、kiminiとクラウティです。kiminiとクラウティは、実績やノウハウが豊富な学研により教材が監修・提供されているので安心感があり、質の高い内容になっています。
kiminiは、子供から大人まで受講でき、充実したコースが用意されていますが、家族や兄弟でアカウントの共有はできないのが特徴です。コースに応じて教材テキストは学習システムで画面上に表示され、予習や復習用の動画やテキストなどのコンテンツもあります。
クラウティは、年齢に関係なく家族みんなでアカウントを共有して学べるのが特徴です。幼児からの初心者向け教材も充実していて、教材のテキストは画面上に表示されます。AI相手の英会話レッスンや、英単語ドリルなどをいつでも学べるコンテンツも利用できます。
kiminiのレッスン教材について
学研のオンライン英会話「kimini」では、学研の教材がベースとなっているオリジナル教材が使われています。
kiminiの教材は学研のテキストがベースに
Kiminiでは英語力のレベル別にさまざまなコースが用意されていますが、例えば「幼児英語4歳コース」と「幼児英語5歳コース」では「学研の幼児ワークちえ/たしざん」の教材をベースにレッスンを組み立てます。
この教材は学研から出版されている人気書籍ですが、レッスンではもちろんただ教材に沿って問題演習をするのではなく、オンラインレッスンに適した形にアレンジされたものを使います。楽しみながら英語に触れ、小学校に向けての土台をしっかり作ることができるでしょう。
しかし、他のコースでは教材は購入する必要がないのですが、この幼児コースに限っては教材を別途購入する必要があります。値段は700円ほどで、kiminiの公式サイトから購入することができます。また、通常のコースでは25分レッスンですが、幼児コースは1レッスン15分間となりますのでご注意ください。
続いて、小学生向けのコースでは人気書籍「小5英語がばっちり身につくレッスン」がベースになっていて、新学習指導要領にも対応しています。レッスンでは食べ物や動物が描かれたイラストを使い、簡単なフレーズを使って会話ができるようになるまで学習していきます。
ただ、こちらのコースは小学3年生以上のお子さんを対象としたコースになりますので、ご注意ください。
kiminiのテキストは購入、ダウンロード不要
Kiminiは幼児コース以外であれば教材を自分で用意する必要がなく、無料で利用することができます。レッスン時には画面に映し出された教材を講師と画面を共有しながら使っていくため、レッスンにより集中することができるでしょう。
また、kiminiのテキストの良いところは画面に書き込みができるという点です。お子さんの集中力が切れてくる後半には講師が絵を描いてくれたりして、集中力が途切れないような工夫もしてくれます。
さらに、教材は予習とレッスン用と復習用で別のものを使用するという点が特徴的です。予習では実際のレッスンで学習する内容の理解を深め、レッスンでは予習で学習した内容のアウトプットを行います。そして、レッスン後には別の復習用教材を使用して、内容がきちんと理解できているか確認します。
予習・復習をしっかり行うことで、効率よく英語力を伸ばしていくことができるでしょう。
クラウティのレッスン教材について
.クラウティではキッズコースからレベル4まで5つのコースが用意されていて、全て学研が制作した質の高いテキストが用いられます。ネット上でも「さすが学研!教材が良い」といった口コミが多数ありました。
クラウティの教材も学研監修
教材は無料でレッスンのときに画面上に表示される仕組みなので、購入やダウンロードをする必要はありません。もちろんレッスン中に教材へマーカーで書き込みをすることもできます。
中には英会話教材として人気のあるlet’s goシリーズの教材を買わなければいけない会社もありますが、そうなると月会費の他に1冊2000円程度の教材費がかかってしまいます。
そうなると余計にコストがかかってしまいますが、クラウティであれば教材費は一切かからず、月額4,950円(税込)で利用可能です。コスパはかなり良いオンライン英会話だと言えます。
クラウティのテキストは子供からお年寄りまで幅広くカバー
クラウティは「家族で英会話を習う」というコンセプトなので、テキストはABCから勉強したい幼児・小学生向けのものから、英文法を勉強したい中学生から大学生、旅行で使える英会話やビジネスシーンで使える英会話を勉強したい両親や祖父母向けのものまで、幅広いラインナップになっています。
また、1人分の料金で最大6名まで家族間でシェアすることができるというメリットがあるため、家族で英会話を勉強したい!という方には本当におすすめです。
教材はわかりやすくシンプルな作りになっているので、お子さんや祖父母でも簡単に使いこなすことができますよ。
子供に合った教材を提供しているかも大切
オンライン英会話のスクールによって使用されている教材は、オリジナルから市販の教材まで様々あります。
子供の英語のレベルを把握して、そのレベルに合った教材が充実しているか、子供が興味を示す教材になっているかなども確認しましょう。子供が興味を持って英会話レッスンを継続するためには、講師と同様に教材もとても重要な要素です。
オンライン英会話スクールを無料体験レッスンで試してみて、教材やテキストなどの情報もしっかりチェックし、子供に合ったスクールを選択することが大切です。
子供に合ったカリキュラムを選ぶ
子供にオンライン英会話を学ばせる場合には、子供の英語レベルや受講する目的をしっかりと認識しておくことが大事です。
各オンライン英会話スクールのカリキュラムをホームページなどで確認して、内容やレベルを把握したうえで、候補をいくつかに絞り込みます。
気になったスクールに問い合わせ相談することや、実際に無料体験レッスンを受けてみることが重要です。体験レッスンの候補が多すぎると、子供が負担に感じる場合もあるので注意しましょう。
無料体験レッスンで、教材やカリキュラムが充実しているのか、子供が興味を持って学べるか、子供の目的に合っているかなど、相性をしっかり見てあげましょう。子供に合ったカリキュラムのスクールを選ぶうえで、体験レッスンでの確認はとても重要です。
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